ベースの選び方|初心者が見るべきポイントと最初の1本

🎸 ギター・ベース | 楽市編集部

ベースはギターより弦が太く、スケールも長い楽器です。ジャズベース・プレシジョンベースの違い、スケール、重さ、予算まで、選ぶときのポイントを説明します。

ベースはバンドの土台を支える楽器です。ギターと形が似ているため同じ感覚で選ばれがちですが、弦の太さもネックの長さも別物で、実際に構えてみると印象がかなり変わります。カタログの見た目だけで決めると、届いてから「重い」「弦が押さえられない」と気づくことになりがちです。

この記事では、はじめてベースを選ぶときに見るポイントを順にまとめました。ギターとの違い、代表的な2つのタイプの性格、スケールと呼ばれる弦長、本体の重さ、弦の本数、そして予算と一緒に必要になるものまで扱います。

結論を先に書くと、最初の1本は「弾きたい曲に近い音が出て、自分の体で無理なく構えられるもの」で足ります。高価なモデルほど初心者向きということはありません。

ベースとギターの違い

もっとも大きな違いは弦の太さと本数です。ギターが6弦なのに対し、ベースは4弦が基本で、1本1本がギターよりはっきり太くなります。太い弦は張力も強いため、押さえるのにも弾くのにも相応の力が要ります。ギターを触ったことがある人でも、最初は左手が思うように動かないことがあります。

音域も違います。ベースはギターより1オクターブ低い音を担当し、和音をかき鳴らすよりは単音でリズムと低音を支える役回りが中心です。指で弾く奏法とピックで弾く奏法があり、どちらが正解ということはありません。弾きたい曲の音を聴いて、近い方から始めれば十分です。

ネックの長さもベースの方が長く、フレットの間隔が広くなります。この差が、後述するスケール選びと手の大きさの話につながります。アコギとエレキの選び方の考え方と共通する部分もありますが、体格との相性はベースの方がシビアに出ます。

ジャズベースとプレシジョンベースの違い

エレキベースには数多くのモデルがありますが、多くは古くからある2つの型のどちらかを土台にしています。ひとつはジャズベースと呼ばれる型、もうひとつはプレシジョンベースと呼ばれる型です。入門機の多くもこのどちらかの形をしています。

ジャズベースは、ピックアップ(弦の振動を拾う部品)を2つ搭載しているものが一般的で、2つのバランスを調整することで音色を変えられます。ネックの根元がやや細く作られていることが多く、手の小さい人でも握りやすいと言われます。幅広いジャンルで使われています。

プレシジョンベースは、ピックアップが1組でシンプルな構成です。太くまとまった低音が出やすく、バンドの中で埋もれにくい性格があります。ネックの幅はジャズベースより広めのものが多くなります。

どちらが優れているという話ではなく、性格が違うだけです。迷ったら、好きなバンドのベーシストがどちらを使っているかを調べて、そちらに寄せるのが分かりやすい決め方です。楽器店で両方を持たせてもらい、ネックの握り心地を比べるのも有効です。

スケール(弦長)と手の大きさ

スケールとは、ナットからブリッジまでの弦の長さのことです。ベースではロングスケールが標準で、それより短いミディアムスケール、さらに短いショートスケールがあります。スケールが長いほど張力が高く音がしっかりしますが、その分フレットの間隔が広がり、押さえるのに力が要ります。

手が小さい人や、体格がまだ大きくない中高生が標準のロングスケールを選ぶと、低いポジションで指が届かず苦戦することがあります。その場合はショートスケールやミディアムスケールを検討する価値があります。音が劣るわけではなく、短いスケールならではの丸みのある音を好んで使うプレイヤーもいます。

この判断は数字より実物です。可能であれば店頭で構えて、いちばん低い位置のフレットを押さえられるかを確認してください。ここが届かない楽器は、練習の負担が最初からずっと重くなります。

本体の重さと体への負担

ベースはギターより重い楽器です。木材の種類や構造によって幅がありますが、立って弾くと肩と腰にはっきり負担がかかります。長時間の練習やライブを想定するなら、重さは音と同じくらい大事な条件です。

座って弾く分には気になりにくいので、店頭ではストラップを掛けて立った状態で確かめるのが確実です。あわせて、ボディの重心も見ておきます。ヘッド側が下がる楽器は、左手で支える力が余分に要ります。

重さの負担は、幅の広いストラップである程度やわらげられます。細いストラップは肩の一点に荷重が集中するため、最初から少し幅のあるものを選んでおくと楽になります。

4弦か5弦か

ベースは4弦が基本で、はじめての1本なら4弦で問題ありません。教則本も動画も4弦を前提に書かれているものが多く、情報の探しやすさでも有利です。

5弦は、4弦の下にさらに低い弦を1本足したものです。より低い音域が必要なジャンルで使われますが、その分ネックの幅が広く重量も増えるため、はじめの1本としては扱いにくくなります。低い音が必要になったときに買い足す、あるいは持ち替えるという順番で十分間に合います。

予算の目安と周辺機材

入門用のベースは、本体だけでなく周辺機材まで含めて考えます。本体の価格は幅が広く、入門機からプロ用まで大きな開きがありますが、最初の1本で最上位を狙う必要はありません。手に馴染むかどうかの方が、価格帯より結果に効きます。

本体以外に要るものは、アンプ、シールドケーブル、チューナー、ストラップ、ケースあたりです。自宅練習が中心ならアンプは小型で足り、大出力は不要です。この考え方はギターアンプの選び方と共通していて、夜に弾く時間が長いならヘッドホン端子の有無を先に見ておくと使い勝手が変わります。

本体と一緒にセットで売られている初心者セットは、必要なものが一通りそろう手軽さがあります。ただし付属品は最低限のものが多く、後から買い替えることも珍しくありません。予算に余裕があるなら、本体を単体で選び、周辺機材は使いながら足していく方が結果的に無駄が出にくくなります。

買ったあとに続く出費として、弦の交換があります。ベースの弦はギターより単価が高い代わりに、交換の間隔は長めです。手順そのものはギターと大きく変わらないので、弦交換の手順と道具を先に見ておくと、最初の交換で戸惑わずに済みます。保管についても、湿度や置き場所の考え方はギターの保管方法とほぼ同じで、ケースとスタンドの使い分けをそのまま当てはめられます。

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